パブリシティ

関西を元気にする会 株式公開に知恵貸す

2002.02.19
日本経済新聞 (夕刊)

「関西を元気にする会」は関西経済の活性化のため、株式公開を目指すベンチャー企業を後押しする支援組織だ。ワタベウェディングの渡部隆夫社長ら企業経営者や大学理事長が発起人となり二〇〇〇年七月に発足した。
大企業の本社機能や通信インフラの首都圏一極集中で、関西経済の地盤沈下が進んでいる。会長を務める和納勉クイック社長は「環境の厳しさに負けないベンチャー精神を持つ経営者の育成が関西復興には不可欠」と強調する。会の目的は相互に練磨し合う場と機会の創出。「ビジネスモデルは粗削り、経営者としては未熟、それでも事業にかける意欲は人一倍という人に集まってもらいたい」と話す。
活動の柱は講演会や意見交換を主体とする社長会のほか、ビジネス・プレゼンテーション大会と分科会の三つ。分科会は「人事・人材」「株式公開」「あきない」の分野で会員企業の実務担当者が参加している。
設立時三十二社だった会員数は五十三社まで増え、年内に七十?八十社を目指す。会設立後、会員の中からエフアンドエム、くらコーポレーション、クイックの三社が株式公開を果たし、現在も三社が準備している。
和納会長は「勉強会として定着した。会員へのサービスの幅を広げていきたい」として、会員の出資を募って投資事業組合(ファンド)の設立を計画中だ。
関東在住の関西出身者らにも働き掛け、「関東に支部をつくろうという動きもある」(和納会長)という。各地の企業経営者とも連携して「元気にする会」の輪を全国に広げる考えだ。

関西を元気にする会の概要

発起人 青木達也・ハークスレイ社長
浅田隆二・ウッドランド社長
井阪健一・大阪経済大学理事長
喜多尾将秋・自然堂社長
横山満・ダイワボウ情報システム社長
渡部隆夫・ワタベウェディング社長
和納勉・クイック社長
入会資格(正会員) 会の目的と趣旨に賛同する強い成長意欲やベンチャー精神にあふれた企業経営者
会費(正会員) 入会金 6万円、年会費12万円
主な活動内容 社長会、ビジネス・プレゼンテーション大会、分科会

 

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