設立趣意

かつて、「経済の都」と呼ばれた大阪を中心とする関西経済が、長きにわたり低迷し続けています。
日本経済全体としては既に底を打ったともいわれ、まだまだ弱い足取りではありますが回復にむかってきております。
しかし、私共の足元に目を向けた時、これらの胎動すら感じ取る事が出来ません。

「関西はどうなってしまったのか」
私達、関西を基盤とした企業経営者としてはまさに忸怩たる思いで、今日の関西経済を見ております。

「もうじっとしていられない」
私達の関西は、誰かに頼るのではなく私達自身で元気にするしかないと、今ここに立ち上がることといたしました。
そこで、私達が注目いたしましたのは、ベンチャーと言われる企業群です。

生命が活力を維持出来るのは、次々と常に生まれ続けている新しい細胞によるものであるように、これを関西の経済界に置き換えると、ベンチャー企業群の勃興が関西を元気にする為に必要であると考えたわけです。

ベンチャーとは本来、最先端技術企業のみを指すのではなく「大きな成功を目指し、リスクを覚悟の上で挑戦的な経営姿勢を持っている企業」のことであります。

昨今、成長著しいネット関連やe‐business系企業群の活躍の一方で、産業の基盤を支える多くの他業種・業態の重要性に対する関心が比較的薄くなっております。
しかし、いまだ日本の産業構造の大半を占めるのはこれらの企業群でもあります。
また地域的にも、各種インフラの整った首都圏への一極集中とならざるを得ず、基盤業種たる中小零細企業の多い、
関西の産業地盤が低下する理由もこのあたりにあるものと思われます。

この関西の中小企業の中には、国際的にも技術力が高く評価され、ある分野ではトップシェアという企業も少なくはありません。
更に、従来からユニークなビジネスアイデアの多くは関西から輩出されてきております。

これらの背景にある、本来の関西スピリッツこそが、ベンチャーに相応しく関西経済を元気にする源であります。

今、本来のベンチャー精神にあふれる関西の企業経営者が発起人となり、学術面でも一部学会の有識者の御協賛も得、
「ボランティア精神に則り互いに協力し経営を練磨し合う場」の必要性を強く認識し、
ここに「関西を元気にする会」設立の趣意を申し上げ、皆様方の御賛同を募る次第であります。

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